注目度★★★☆☆
媚薬墨汁2・俺をバカにした腹黒書道部長を雌犬堕ちさせたので、次は生意気後輩をロックオンします 書に縛られ、闇に従う。 書道部部長・硯村雫(すずりむらしずく)の表の顔は、今日も完璧だった。 乱れのない筆運び。後輩への優しく的確な指導。 ――だが、黒墨(くろずみ)の言葉ひとつで、その日常は容易く崩壊する。 知ってしまったのだ。あの圧倒的な墨の力を。 罪悪感という鎖に縛られながらも、嫉妬という蜜をすすり、彼への執着はどこまでも深く沈んでいく。 ポケットのスマホが震えた。 もうすぐ次の授業が始まる。無視しなければならない。 軋む重い扉の先は、埃の匂いが充満する閉鎖空間。 扉一枚隔てた外の世界は、まばゆい光に満ちていた。 わずかに開いた倉庫の扉から、一筋の光が差し込む。 私は被害者だったはずだ。 それでも彼の言葉が欲しい。この狂気を肯定する言い訳が欲しい。 差し込む一筋の光は、暗がりに潜む黒墨の冷たい横顔だけを、残酷なほど白く浮かび上がらせていた。 彼の計画は、いつだって完璧だ。 扉一枚を隔てて――光は無邪気に躍り、闇はただ静かに従っていた。
|










